
こんにちは。もいみです。
ご覧頂きありがとうございます。
おうちでモンテッソーリ教育を行うために必要な知識を、何回かに分けてまとめていってます。
今回は敏感期についてです!
「敏感期」とは?
子どもが何かに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す限定された期間のこと
藤崎 達宏 0~3歳までのモンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
この期間は「自分でやりたい!」という気持ちがとても強いです。
そのため、
1.自分から何かに興味を抱く
2.興味を抱いたことに自分から関わる
3.関わったことを繰り返し続ける
4.達成感、満足感を得る
5.自分からやめる
6.自信に繋がり、自己肯定感が上がることによって良い方向へ変化する
7.また別のものに興味や関心を抱く
というサイクルを子どもは自然と辿ることになります。そして、このサイクルを繰り返すことは、子どもの発達に良い影響を与えます。逆にこのサイクルを大人が止めてしまったりすると、逸脱発育に繋がってしまいます。(逸脱発育とは、乱暴であったり、無気力であったり、誰かをいじめてしまったりしてしまう状態のことです。)
そのため、子どもの「自分でやりたい!」という気持ちを尊重し、見守ることがとても大切ですね!
敏感期の種類
運動の敏感期、言語の敏感期、秩序の敏感期、感覚の敏感期、書くことの敏感期、読むことの敏感期、数の敏感期、文化の敏感期があります。
それぞれの敏感期のときに、「適切な環境(発達段階に合った環境)」を用意することが大切です。
運動の敏感期とは?

簡単に言うと「ティッシュペーパーを箱からめっちゃ出してるやん!」
といったような行動をする時期です!
「握る」「たたく」「掴む」「引っ張る」「落とす」「折る」「通す」「切る」
などの「動き」を身につけるため、めちゃくちゃ練習する時期です。
上のティッシュの例えでは、ティッシュを掴んで、引っ張って、離してという手の動きを何回も何回もすることで、マスターしようとしているのです。この場合は、同じ手の動きができる代わりのものを用意しましょう。
運動の敏感期の対応
0~6歳くらいまでに運動の敏感期が現れます。
特に4歳くらいでは、手指を自由に使いこなすことが段々とできるようになってきます。そのため、この頃の子どもにはいろいろな手指の使い方を教えることがとても重要になってきます。
例えば、お箸の正しい持ち方や、ハサミの使い方、靴紐の結び方などです。
この時期に手指をよく使うことが、脳の発達を促します。
モンテッソーリ教育では、手指を効率良く鍛えるための教具があります。手指を鍛えるためだけに作られた玩具のようなものです。
例えば、落とすという動作なら落とすことだけができるような仕組みになっているのです。
しかし、教具はとても高価です。そのため、おうちでモンテッソーリ教育をする場合は、物によっては手作りをするのがオススメです。特に0〜3歳向けの教具は手作りできるものが多いですよ(*^^*)
子どもがどんな動きを身につけようとしているかは、子どもをよく観察することで見えてきます。
どんな動きを身につけようとしているのかがわかれば、教具も用意しやすいですね(*^^*)

大人から見たらイタズラに思えるような行動でも、子どもは必死に「動き」を身につけるために練習をしているんですね!
そのことを、ママやパパが知っているだけで、子育てが今までより穏やかになるかもしれませんね!
言語の敏感期とは?

聞くこと、話すことがとても楽しい時期のことです!
言語の敏感期の対応
胎児期~3歳くらいまで現れます。
言葉の習得には、
「セガンの三段階(言語の三段階)」というものがあります。
一段階目は、「見たことがある。でも名前は知らない。」
二段階目は、「見たことがある。名前も知ってる。でも言えない。」
三段階目の最後は、「見たことがあって、名前も知っていて、その名前も言える。」
という私たち大人ができることと同じ段階になります。

生後4ヶ月の我が子が言語の敏感期です。
私が音痴な歌を我が子の目の前で歌うとじっと口元を眺めています。
我が子とお話を楽しむときは下記のポイントを意識しています。
一段階目の場合は、言葉かけが大切です。
ポイントは、大きな口を開けて、ゆっくり、そしていつもより高い声で、です!
また、物の名前を伝える際には、実物を見せながら伝えるのがベストです。
二段階目に入った際は、まだ名前は言えない状態です。そのため、例えばリモコンを見せながら、「これなあに?」と聞いても答えることができません。しかし、「リモコン取ってきて」とお願いすると取ることができるのです。
そのため、物の名前を覚えたかどうかを確認する際には上記のようなやり方をするのがベストです。
セガンの三段階を取り入れた具体的な子どもへの語りかけ方をこちらの記事に詳しく解説しています。
秩序の敏感期とは?

めちゃくちゃ簡単に言うと、「いつもと同じ」がいいという時期のことです。
秩序の敏感期の対応
生後数ヶ月~3歳くらいまで現れます。
この年齢の子どもは、物の位置や物事の順番がいつもと変わると納得ができないのです。
そのため、いつもお父さんが座る席なのに、おじいちゃんが座ってる!といったようないつもと違うことが起こると、泣いたり怒ったりします。
秩序の敏感期をやり過ごすには、「いつもと同じ」がとても大切です。
この秩序の敏感期、大人にはなかなか理解しがたいかもしれません。
そもそも大人と3歳までの子どもとだと、記憶の仕方が違うのです。3歳までの子どもは写真のような画像として無意識的に記憶をしているそうです。そのため、いつも同じ場所にあるものがなかったりすると秩序が乱されとても不安になるそうです。

我が家でもなるべく秩序を乱さないよう気を付けています。
しかし、毎日全く同じにすることは難しいのが現実です。
そのため、我が家では、朝起きたらベランダに出て、外の空気を吸ってから顔を綺麗にするということと、夜寝る前は、真っ暗な部屋で授乳して、トントンしてから寝るといった流れだけは必ず守るようにしています。
忙しいご家庭では、寝る前に15分だけでも秩序を守ることが子どもにとっては安心感を得られるそうです。
感覚の敏感期とは?

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚などの感覚器官が非常に敏感になり、微妙なところや小さな差異にまで関心を持つ期間のことです。
感覚の敏感期とは?
0歳〜6歳頃に現れます。
3歳前後までは、きれいなものや丁寧な言葉づかいから、きたないものや乱暴な態度など全てを吸収していきます。
その後は、それまでに吸収した情報を五感を使って整理していきます。
感覚の敏感期には、感覚教育を行うことで、より一層感覚の洗練を促すことができます。
例えば、「大きい」「小さい」といった感覚は、モンテッソーリ教具の一つであるピンクタワーで養うことができます。
感覚の敏感期の例
視覚
洗剤をバケツに入れ、そこに水を勢いよく入れると泡立つ。それが面白いため何度もする。
聴覚
子どもが「スズメの声がする」と言うので耳を澄ますと、カラスのなき声の中にスズメの鳴き声が混じっている。
触覚
ざらざらの布やツルツルの生地を何度も触る。
嗅覚
紅茶の茶葉の匂いを何度も嗅ぐ。
味覚
野菜の甘みに気が付く。

このように、大人にとってはすごく些細なことや気がつかないようなことにまで反応し、感動を得ているんですね!
こういったことが立派な脳の発達に繋がり、高い専門性や道徳性を身につけることに繋がります。
感覚の敏感期では、子どもの行動を見守ったり、一緒に感動したり、共感することが大切です。
今回は特に幼児期で重要な4つの敏感期についてまとめました。
書くことの敏感期、読むことの敏感期、数の敏感期、文化の敏感期についてはまたいつか投稿したいと思います。
まとめ
- 運動の敏感期では手指をよく使う
- 言語の敏感期では言語の三段階に則った対応をする
- 秩序の敏感期ではいつもと同じを大切に!
- 感覚の敏感期では共感しよう!
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参考元:藤崎達宏「0~3歳までのモンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!」
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